真柏 約200年

糸魚川真柏の“本性“、つまり“枝接ぎもの“ではなく、天然山採りの古盆です。
中型サイズでありながら、捻転する幹と舎利の芸は、同種の真骨頂と言える相が顕れています。長く愛好家が将来の国風展出品を目指して作出していたものです。
太幹の豪快な真柏も圧巻ですが、この樹のように、“座敷飾りに似合う寸法“と、真柏の芸というものを兼ね備えた樹は、貴重な存在となっています。
ここからの樹冠の完成と、鉢合わせによる微妙な角度調整などを重ねる事で、真柏盆栽の逸品中の逸品が誕生する、“目利き必見“の一樹です。