冠雪を戴く、霊峰富士の様を見事に表した古石です。
安倍川石において、頂上に雪を抱く石相のものは、多くみられますが、その殆どは、近年の鏨技によって作られたものですが、本石はその石肌の古感などから、おそらく戦前に文房美術や茶道世界に愛玩されて受け継がれたものと思われます。勿論、鏨と擦り加工によって創出されたものですが、合わせられた箱行きや、﨟たけた石の味わいが、独特の雅趣を漂わせています。禅僧や目利き者などによる“銘“を得ることで、更に一段高い評価となる事、必定の一石です。
安倍川石において、頂上に雪を抱く石相のものは、多くみられますが、その殆どは、近年の鏨技によって作られたものですが、本石はその石肌の古感などから、おそらく戦前に文房美術や茶道世界に愛玩されて受け継がれたものと思われます。勿論、鏨と擦り加工によって創出されたものですが、合わせられた箱行きや、﨟たけた石の味わいが、独特の雅趣を漂わせています。禅僧や目利き者などによる“銘“を得ることで、更に一段高い評価となる事、必定の一石です。