古渡絵烏泥外縁長方

約200~250年前、中国“陶都“宜興県において、陶家の匠技によって生まれた“古渡盆器“。
本作は、数少ないその時代に作出された貴重な賓作です。
日本盆栽界では、“ねず色“つまりグレー色に近いものを烏泥と捉えがちですが、勿論灰褐色の銀泥のような傑作はありますが、焼成によって生じる胎土の色合いで、烏泥としての呼称が決まるものではありません。胎土・土味・総合的な判断が烏泥の良し悪しを決めるものです。本作は、紛れもない中国清代“乾隆期“から“嘉慶期“にかけての作品です。
表面に施された白泥による絵付、花鳥・竹・蘭・蝙蝠・いわゆる「四君子」の題材は、古渡盆器に吉祥と品格の両面でよく使用された図匠です。
数百年の実用を経た中でのホツの散見に留まった保存状態は、奇跡と言えます。
鑑賞美術品としても、近年は美術界からの注目と高騰が感じられる古渡盆器。
廉価でご紹介する絶好の機会としてご覧下さい。