
秀麗な山脈姿を現出するものが多い古谷石に中で、本石のような宛ら中国宋画の筆法に登場するごとき石相を示す古石です。
古谷石は通常“下駄“と呼ばれる軟質の袴部分(昭和期には後付による“練り下駄”が半数)を持ったものが殆どですが、現代の水石界となった明治以前の古谷石には、この下駄を持たずに“ウブ成り“の文房石が多く存在して斯界に残されました。
本石もそのひとつと思われる、文人好みの禅味深い雅石です。
古谷石は通常“下駄“と呼ばれる軟質の袴部分(昭和期には後付による“練り下駄”が半数)を持ったものが殆どですが、現代の水石界となった明治以前の古谷石には、この下駄を持たずに“ウブ成り“の文房石が多く存在して斯界に残されました。
本石もそのひとつと思われる、文人好みの禅味深い雅石です。