
昭和期差物細工の名工、本郷昇の注文製作による1点もの飾り棚です。腰板の幅広い葡萄杢・竹の意匠を施した柱部分・支え柱を用いない二段天板。贅沢な唐木仕立ての中に、名工のみが為せる技光る美術品です。おそらく小品盆栽・文房石・などを愛する旦那衆よりの注文誂えでしょう。作者は盆栽卓の作家として昭和期最後の名工と謳われた、本郷寿山の実兄です。
寿山の作風も兄である昇氏からの薫陶によるものと言われます。
寿山の作風も兄である昇氏からの薫陶によるものと言われます。
K9168
幅40.5cm×奥行25cm×高42cm