宜興紫砂盆器 最大隆盛期の逸品。洗練された紫砂の名胎土、造形的に完成された線や力、当時の陶工達の“見えぬ技の限り”が 尽くされた大器です。外縁の上にある“水切”、鷹揚な姿の中に輪花式に隠された気品、多くの大型名樹を受けとめての100年以上を経ても、僅かなホツの散見に留めているのも、渡来した頃よりこの種の鉢が、弧品と呼ばれる名品であることを理解していた日本栽家の慧眼と保蔵によるものです。底穴も製作当時のままの状態なのも美術品として評価高いところです。小田原在住の日本盆栽界を代表する愛好家の蔵出しで実現した購入時の3分の1での奉仕ご紹介です。