中国紫砂収蔵鑑定家の申洪良氏と紫砂陶芸“聖手“施小馬師によって、“失われた中国宜興古渡盆器の再興“の名の下に、数年の刻をかけて次代に遺す為に作陶された賓器です。古渡盆器を知り尽くした二者が、最上の紫砂胎土と熟練の陶技(陳岩師作陶)を指導することによって、再現不可能と言われた作品が生まれました。僅か数点の制作、その土味、浮彫の卓越した技、柔和な線に隠された拡張高い気品、落款「洪良出品」がなければ、日本の目利き栽家でも、古渡物と判別が難しい逸品です。元来が販売目的で製作されたものではありません。泥物盆器の頂点「紫砂盆器」を愛する日中両国の盆器友好の証として渡来したものです。“呼吸する陶器“と言われる宜興紫砂。いつの日か、盆樹と相和して、その陶土に命の光が射す日が来るでしょう。
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