
母岩に薄淡く暗紫色を帯びる“京七石“のひとつ、貴船石の古石です。拳程の寸法の中に、深山の大布瀑を現出するこの石は、一切の加工なき天然の造形が創り上げた山水景情石です。
旧蔵者は、“日本の特殊鋼の父“と謳われた、渡辺三郎翁。水石界では「如学庵」の号で戦前より大家として知られた人物で、現存する水石界の名石の多数を旧蔵されていました。
名園吉村香風園初代、吉村鋭治翁との交誼深く、旧岩崎財閥家を筆頭に大正から昭和初期にかけての盆栽水石大家達との交流を持っていました。
斯界とは別に、日本に特殊鋼の技術を創出した功労者は、千年の歴史を持つ日本刀の保存コレクションにも努め、“天下五剣“の筆頭とされる、三条宗近(通称、三日月宗近)の旧蔵者としても刀剣界では名高く、翁の没後、親族の意向で、宗近を筆頭に国宝・重要文化財に指定されていた数多の刀剣(数十億円とも言われる)を東京国立博物館に寄贈した事でも夙に知られています。この“如学庵コレクション“は、近年まで名品の数々が市場に出る事なく、同家に秘蔵されていましたが、渡辺家三代と出入方香風園三代の親交によって、“次代の水石界のために“と、市井に放出されました。
本石は、同家コレクションをまとめた図録にも所載されたもので箱裏には、戦前の盆栽大家、山中清兵衛の旧蔵であったことも記されています。数々の名樹を所蔵した清兵衛ですが、同氏所蔵が確認できる唯一の水石でもあります。
財界人として日本文化に貢献した往時の巨人達の記録を遺す古石をご覧下さい。
旧蔵者は、“日本の特殊鋼の父“と謳われた、渡辺三郎翁。水石界では「如学庵」の号で戦前より大家として知られた人物で、現存する水石界の名石の多数を旧蔵されていました。
名園吉村香風園初代、吉村鋭治翁との交誼深く、旧岩崎財閥家を筆頭に大正から昭和初期にかけての盆栽水石大家達との交流を持っていました。
斯界とは別に、日本に特殊鋼の技術を創出した功労者は、千年の歴史を持つ日本刀の保存コレクションにも努め、“天下五剣“の筆頭とされる、三条宗近(通称、三日月宗近)の旧蔵者としても刀剣界では名高く、翁の没後、親族の意向で、宗近を筆頭に国宝・重要文化財に指定されていた数多の刀剣(数十億円とも言われる)を東京国立博物館に寄贈した事でも夙に知られています。この“如学庵コレクション“は、近年まで名品の数々が市場に出る事なく、同家に秘蔵されていましたが、渡辺家三代と出入方香風園三代の親交によって、“次代の水石界のために“と、市井に放出されました。
本石は、同家コレクションをまとめた図録にも所載されたもので箱裏には、戦前の盆栽大家、山中清兵衛の旧蔵であったことも記されています。数々の名樹を所蔵した清兵衛ですが、同氏所蔵が確認できる唯一の水石でもあります。
財界人として日本文化に貢献した往時の巨人達の記録を遺す古石をご覧下さい。
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