純黒の堅牢な石質、それ故に景趣が出づらいとされる神居古潭の中で、このような段状の山景色を持つものは、極めて少なく、水石界の大家古老として、多くの趣味家の尊敬の的であった、秋本一廣翁の旧蔵石であった事でも、その内容の高さが窺えます。
“景趣が過ぎると面白くない、何処か亡羊としていた方が、観照の深みがある“という言葉を残された翁の慧眼が蘇ります。
底部に至るまで、加工なき天然ウブ成りの賓石です。
“景趣が過ぎると面白くない、何処か亡羊としていた方が、観照の深みがある“という言葉を残された翁の慧眼が蘇ります。
底部に至るまで、加工なき天然ウブ成りの賓石です。