
紀伊半島、田辺地方に産する古谷石は、日本の水石として加茂川石と並ぶ 文化の歴史の古さを有しています。江戸期までは 同地田辺藩の「お留め石」とされ、その流出に厳しく藩が管理をしていました。大陸から渡来した様々な文化の中で、煎茶や文房清玩の趣味の中にあった盆石、特に古谷石は「唐物」と称された石類に石相が近く、多くの文人墨客・茶人・禅僧などに愛玩されました。
本石は その興趣を色濃く現す石です。唐詩選に登場するような、仙界の世界観が石中に具現された石として、数寄者の玩蔵品だったのでしょう。唐木の台座も素晴らしく、古谷石として第一級の賓石としてご紹介します。
本石は その興趣を色濃く現す石です。唐詩選に登場するような、仙界の世界観が石中に具現された石として、数寄者の玩蔵品だったのでしょう。唐木の台座も素晴らしく、古谷石として第一級の賓石としてご紹介します。
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