
那須五葉松、貴賓種「那須娘」の中型古樹です。主幹を中心とした各枝々の造りと広がりは、雄大な“大樹の杜“を現出しています。葉性の素晴らしさで、人気ある那須娘ですが、柔らかみのある枝岐れや、単幹仕立ての難しさなど、樹姿の捉え辛さもあり、五葉松に求められる優雅な美を持つ作品は少なく、本作のように、持込み古く、枝先までの完成度の高いものは、長く愛好家が丹精の限りを尽くしたものでなければありません。栃木県に住する古老愛好家が、展覧会への出品も予定されていた事が、中渡り紫泥鉢との合わせからも窺えます。“那須娘の盆栽造りの手本“と言える賓作をご覧下さい。
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