
盆栽界では本人はもとより卓作りの名工(本郷寿山)の実兄にして工芸家として数少ない賓作を遺した名人と謳ったほうが本郷昇の説明には相応しいでしょう。
小品卓から工芸的な様々な作品を手掛けた本郷昇にしても本作は他に類例を見ない逸品と言えます。得意とする最上質の紫檀を彫技によって竹彫とし、
贅沢な葡萄杢の板目を天板使いで“下段は奥行きを見せ、上段は半割りの二段”と言う独特な意匠を本作は現出しています。
作家の全盛期だからこそ出来た“渾身の一作”でしょう。文房的な水石や小品類の“遊び心”が感じられる棚飾りを楽しみたい名品です。
小品卓から工芸的な様々な作品を手掛けた本郷昇にしても本作は他に類例を見ない逸品と言えます。得意とする最上質の紫檀を彫技によって竹彫とし、
贅沢な葡萄杢の板目を天板使いで“下段は奥行きを見せ、上段は半割りの二段”と言う独特な意匠を本作は現出しています。
作家の全盛期だからこそ出来た“渾身の一作”でしょう。文房的な水石や小品類の“遊び心”が感じられる棚飾りを楽しみたい名品です。