五葉松 約100年

細身の中に隠された、“見えぬ厳しさ“は、山採り五葉松らしい、立ち上がりの自然界で生き抜いてきた根元の姿からも想像できます。文人樹と言うと、細身の洒脱な風になびく世界が連想されますが、真の文人樹は、凝視すればその中に禅僧にも似た“孤高の姿“が感得出来ます。この樹は那須山系で山採りされてから、半世紀以上、ほとんど太ることなく、小さき盆中で愛培されてきたものです。“僅か一本の木立に、松籟を聴く松林を想う“  そんな世界観を楽しんでいただきたい、神韻響く樹です。