H85

郷男爵旧蔵 織部焼隅切長方水盤

幅41cm×奥行22.5cm×高4cm

(箱付・『郷男爵家所藏盆栽展觀圖録』掲載品)

IMG_8519
本作は昭和前期、当時の帝都財界に君臨した郷誠之助男爵の旧蔵品です。日本商工会議所会頭・東京株式取引所理事長などの要職を歴任する傍らで、盆栽・諸美術を幅広く愛好蒐集されました。同10年に行われた、男爵の盆栽、諸道具の大売り立て会は、記録的な出来高と共に、現在も盆栽水石界の伝説となっています。
ご紹介する水盤は、この時の売り立て図録に所載されているもので、長く斯界から離れ、80年以上美術界で保存されていたものです。
織部焼は千利休の高弟であった、大名茶人の古田織部の指導によって創始されたもので、桃山時代晩期から江戸時代初頭(慶長10年頃~元和年間・1605~1620頃)の僅かな期間に、主に美濃地方で焼成された“美濃焼“の一種です。
当時、南蛮貿易で中国大陸より茶人達が珍重する“交趾焼“(華南三彩)を範として生まれました。
織部の美意識が生み出した斬新な意匠の織部焼は、多くの伝承作品が全国の美術館に収蔵されています。
江戸後期から明治期に再興された作品が、市井に見られる織部焼の大半ですが、本器は江戸初期の胎土、釉薬、焼成具合、を色濃く遺す逸品です。何よりも貴重なのは、その器形にあります。現存する織部焼の秀作は、その殆どが茶器などへの実用の為、正方や深手の丸物ですが、この水盤は、水石水盤として理想的な割寸法を持った唯一無二と言えるものです。
さまざまな美術品を蒐集された郷誠之助男爵、その周辺には当時の日本美術界を代表する面々が、慧眼深く蔵すべきものを精選していたと伝えられます。
私共の世界に戦禍を越えて舞い戻って来た“宝“をご覧ください。


※画像掲載の図録は付属致しません

SOLD OUT

ご注文の前に必ずお読みください

弊社が取り扱う商品は1点ものであり、実店舗でも展示販売しております。
商品情報は随時更新しておりますが、ご注文のご連絡を頂いてから在庫の確認をさせて頂いておりますこと、予めご了承下さいませ。

盆栽は季節によってその姿が変化し、掲載された撮影時の状態と、現時点での姿に生理上の変化が当然生じることをご理解下さい。
すべての商品が年代を経た古美術的要素が強い物が多く、経年変化による各品々の“スレ”や細かなキズは、著しい部分のみの記載とし、斯界通例の範囲でのイタミはご理解の上ご容赦下さい。

共箱が付いている商品に関しては、共箱付と表記してあります。箱付きと表記されているものは共箱ではありません。
品名・年代・留意点などにおける記載事項は、現時点における当方の理解と判断によるもので、目安として記しており、鑑定基準としては不備・不完全であって、この点において問題が生じても賠償等の責任は負いません。
○○

この商品への疑問点等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはお電話・Eメールにて承っております。

お問合せの際は、「商品コード: H85」とお伝えください。

048-565-4114受付時間: 平日 9:00 - 17:00

メールでのお問合せはこちら