E0197

古渡均窯切立下帯雲足長方

幅33cm×奥行26.4cm×高14.5cm

(中国清代中期作)(箱付)

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中型釉薬盆器の名品として、斯界に古くより伝承された逸品。「均窯」と言う呼び名の歴史は浅く、明治期から昭和期盆栽界が釉薬の色調を総称して名付けた。本器は本来、中国江蘇省宜興県付近に明代に興きた“素泥“つまり紫砂泥に、宋代に完成を示す磁胎の「鈞窯」に似た釉薬を調合して焼成された作品。邦名はこの「鈞窯」に倣った呼名として「均窯」となった。実際には均窯なる古窯は存在せず、清代早期から晩期、1650~1900年頃までにその多くが宜興を中心に残された。本作は清代中期、1780~1830年頃の製作と思われる。
薄手の胎土、施された釉調は、静けさを纏う閑雅な色調。鈞窯の完成をみた500年前、“その釉調、雨後の爽々とした空の調子”とする評伝が残るが、本作にもその意が感じられる。
器形も同型のものは、泥物を含めて現存は数葉。長く雅樹を映した跡が、見込に残された根の痕からも窺える。完品での保存、どれ程の慧眼ある大家達を魅了してきたものだろうか。
唯一無二の賓作、美術的価値も高いが、“用の美“を兼ね備えた名器、古人の名言を思い出す。
「名器、名樹と相和す」いつの日か、本器を使用した盆栽が展覧される事を願いたい。

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